高機能消防指令センターの紹介
指令室の概要
発足当時は、主に緊急通報専用電話(119)受信専用と役場直通だけのもので、119番受信後、庁内ベル鳴動での出動指令を介しての消防活動を行っていましたが、平成8年消防緊急通信指令システムを導入、複雑多様化する災害に備え、消防・救急活動を的確・迅速に行なうため、最新の情報処理システムにより情報収集処理業務及び指令管制業務の自動化が図られ、住民の皆様の「安心・安全な暮らし」を守るための活動を支援するシステムとなりました。その後、10年を経過して平成18年に更新が行われ、更に10年を経過し平成28年に指令台更新が行われています。また、24時間体制で4人の通信指令係員が住民からの緊急通報に備えています。
高機能化された指令センターでは、119番通報者の位置を瞬時に特定できる「統合型位置情報通知システム」や、災害現場直近の車両が自動的に出動隊として編成され、災害地点までの音声ナビゲーションが可能な「車両動態管理システム・GPS付き車両運用端末装置」の導入、また、平成26年消防救急無線のデジタル化により、高い秘匿性・クリアな通信での無線運用が可能となりました。
以下に,高機能指令センターの設備について紹介します。
主なシステム機器
出動指令音
消防無線について
昭和52年当消防組合発足と同時に導入され、中央署・東部署・南部署・内之浦分署・佐多分署にそれぞれ基地局を配置、高隈・大泊・上床に中継局を設置する。
平成20年輝北分署の移管に伴い、基地局が増えています。
平成26年には、平成28年5月31日までとする150MHZ帯アナログ方式の消防救急無線の使用期限に先駆けて、260MHZ帯デジタル方式の消防救急無線への更新を行いました。
エリアシュミレーション等を実施して、基地局の配置は管内のほぼ全域をカバーするため、消防本部、高隈山基地局、輝北基地局、大泊基地局、田代基地局、辺塚基地局、岸良基地局、輝北分署、佐多分署、東部消防署、南部消防署、内之浦分署の12箇所に設置しました。
消防救急無線デジタル化により近年の通信インフラのICT化や高度化に対する秘匿性の向上と広域災害への対応が高機能化されました。
これは、患者の傷病情報等の伝送を行うに際し、個人情報の保護の観点からも、より秘匿性の向上した通信になりました。